🐟常磐・鹿島の真鯛釣り(鹿島・波崎・那珂湊・平潟)
数釣りも大鯛も狙えるテンヤ天国
茨城の海には、ひとつテンヤでマダイを狙う一大本場があります。鹿島港・波崎港を中心に、北は那珂湊・平潟・大津港まで。エサは冷凍ではなく活きエビ(サルエビ)を使うのが常磐・鹿島流で、水深24〜30mの浅めのタナで、2〜3kg級はもちろん、鹿島灘では5〜11kgの大鯛まで出ます。数釣りも大鯛も両方狙える——だからテンヤ天国。この記事では、常磐・鹿島の港と海の特徴、活きエビの釣りの流れ、標準タックル、そして船宿の実例をまとめます。釣り方の基本は[ひとつテンヤ真鯛の釣り方・入門](col-hitotsutenya-madai-howto.html)と共通です。
- 港は鹿島・波崎・那珂湊・平潟・大津港。狙う海は鹿島灘
- エサは活きエビ(サルエビ)。外房の冷凍エビと違う常磐・鹿島の持ち味
- 大型が多い。鹿島灘は5〜11kg級の実績。数釣りも大鯛も両方
- 実釣中心は水深24〜30m・テンヤ8号。号数は「水深÷10×2号」が目安
- 標準はスピニング2500〜3000番・PE0.8号・リーダーフロロ2.5号
- 船宿の実例=幸栄丸(鹿島港)/鹿島灘のテンヤ。細ラインで大鯛と渡り合う
常磐・鹿島——活きエビの大鯛テンヤ
ひとつテンヤ真鯛の本場は、発祥地の外房・大原と、この常磐・鹿島の二つ。同じテンヤでも、常磐・鹿島には二つの持ち味があります。ひとつはエサが活きエビ(サルエビ)であること。外房が冷凍エビを使うのに対し、常磐・鹿島は生きたエビを1匹掛けにして、その自然な動きで食わせます。もうひとつは大型が多いこと。目の前に広がる鹿島灘は、2〜3kg級が数で出るうえ、5kg、7kg、ときに11kg級の大鯛までまじる、全国屈指の大鯛フィールドです。
出船するのは、鹿島港・波崎港を中心に、北の那珂湊港・平潟港・大津港。いずれも茨城の外洋に面し、船で少し走れば水深20〜30m前後のテンヤ場に届きます。水深が比較的浅く、テンヤも軽めで扱いやすいので、数を釣りながら大鯛のチャンスも待てる——初めての一枚から自己記録更新まで、幅広く楽しめる海です。
エリアで号数は変わる(ひとつテンヤ真鯛の全国8エリア)
| エリア | 道糸PE | リーダー | テンヤ号数 | エサ | 一式ページ |
|---|---|---|---|---|---|
| 外房(大原・御宿・勝浦・鴨川) | 0.8号 | フロロ2.5号 | 通常5〜8号/春ノッコミ10〜15号 | 冷凍エビ | 見る |
| 常磐・鹿島(鹿島・波崎・那珂湊・平潟) | 0.8号(0.6号も) | フロロ2.5号(大型4号) | 5〜10号(換算 水深÷10×2) | 活きエビ | 見る |
| 新潟・上越(能生・直江津) | 0.6〜0.8号 150〜200m | フロロ2.5号 5m | 8・10・15号 | 冷凍エビ | 見る |
| 東海・伊勢湾(南知多) | 0.6〜0.8号 | フロロ2.5〜3号 2m | 6〜15号(二枚潮18号) | 冷凍エビ | 見る |
| 東北・仙台湾(塩釜・閖上) | 0.8号 | フロロ2.5〜3号 | 8〜12号 ※船宿確認 | エビ | 見る |
| 玄界灘・九州(福岡) | 0.8号 | フロロ2.5〜3号 | 8〜12号 ※船宿確認 | エビ | 見る |
| 九州・天草(熊本) | 0.8号 | フロロ2.5〜3号 | 8〜12号 ※船宿確認 | 活きエビ | 見る |
| 四国・徳島(鳴門) | 0.8号 | フロロ2.5〜3号 | 8〜12号 ※船宿確認 | 活きエビ | 見る |
ひとつテンヤ真鯛は外房・大原が発祥で、外房と常磐・鹿島が二大本場。加えて新潟・上越(こうゆう丸ほか)、東海・伊勢湾(新興)、東北・仙台湾、九州(玄界灘・天草)、四国・徳島(鳴門)でも実在船宿が出しています。道糸はどこもPE0.6〜0.8号が基準。エサは外房・上越・伊勢湾が冷凍エビ、常磐・天草・徳島が活きエビが目安。テンヤ号数だけは水深・潮で上下し、原則は『底が取れる範囲でいちばん軽く』(号=匁、1号=3.75g)。※印のエリアは公式に号数が非掲載のため水深換算(水深÷10×2)の目安で、出船前に船宿指定を必ず確認してください。西日本の多く(加太・若狭・丹後・駿河湾)はタイラバやコマセが主流でテンヤはやりません。
ひとつテンヤ真鯛は、外房・大原で生まれた釣り。二大本場は外房と常磐・鹿島ですが、いまは新潟・上越や東海・伊勢湾、東北・仙台湾、九州(玄界灘・天草)、四国・徳島(鳴門)でも実在船宿が出しています。軽いテンヤをフワッと沈めてフォール中に食わせるのが基本。同じ真鯛でも、関東〜東海〜上越で主流のコマセ(ビシ)真鯛や、瀬戸内・明石や山陰・九州で主流のタイラバとは、道具立てがまったく別です。テンヤは1本の竿で「投げて・沈めて・聞く」を手持ちで繰り返す、感度とテンポの釣り。
だからタックルもコマセ用とは兼用できません。電動リールもビシもテンビンも使わず、主役はスピニングリールと小さなテンヤ(オモリと針が一体化したルアーのような仕掛け)。エリアで変わるのはエサ(冷凍エビ/活きエビ)とテンヤ号数くらいで、竿・リール・ラインの考え方は全国共通です。
出船する港
| 港 | 位置 | 狙う海・ひとこと |
|---|---|---|
| 鹿島港(鹿嶋市) | 鹿島灘の南寄り | テンヤ船の中心。幸栄丸などが鹿島灘へ。数・型のバランス |
| 波崎港(神栖市) | 利根川河口・鹿島灘の南端 | 鹿島灘のテンヤ乗合。鹿島港と並ぶ拠点 |
| 那珂湊港(ひたちなか市) | 鹿島灘の北寄り | 常磐エリアのテンヤ・五目の港 |
| 平潟港(北茨城市) | 茨城最北 | 常磐北部のテンヤ場へ |
| 大津港(北茨城市) | 茨城最北 | 平潟と並ぶ常磐北部の港 |
いずれも茨城の外洋に面した港で、狙うのは目の前の鹿島灘。水深はおおむね20〜30m前後と、テンヤ場としては浅めです。船宿ごとに出船時間・レンタルの有無・当日の狙う水深が違うので、予約時に確認しておくと安心。初めてなら、テンヤ船の数が多く実績も豊富な鹿島・波崎から入るのが分かりやすいでしょう。
水深とテンヤ号数の目安
| 水深 | 換算(÷10×2号) | 常磐・鹿島での実際 |
|---|---|---|
| 20m | 4号 | 浅場。5号前後で軽く |
| 24〜30m | 5〜6号 | 実釣の中心。潮が速ければ8号まで上げる |
| 40m | 8号 | やや深・潮速でこのあたり |
| 60m | 12号 | 深場の目安 |
「テンヤ号数 ≒ 水深÷10×2号」はあくまで出発点。常磐・鹿島の実釣は水深24〜30mが中心ですが、鹿島灘は潮が動くと底が取りにくく、換算より重い8号が実際の基軸になる日もあります(釣り魂NEOの実釣=水深28mで8号)。原則は「底が取れる範囲でいちばん軽く」。号=匁で、1号=3.75g、8号≒30gです。テンヤは5〜10号を中心に、深場・激流用に12号まで幅を持たせて用意します。
活きエビの釣りの流れ
- 1活きエビをまっすぐ付ける
船で配られる活きエビ(サルエビ)を弱らせないよう手早く。尾を切り、そこから針を刺してまっすぐ通す。曲がって付けると回転して食いが落ちます。生きたまま自然に泳ぐ姿勢が命。
- 2潮上へ軽くキャストして沈める
船長の合図で潮上へ軽く投げる(真下でもOK)。サミング(糸を指で軽く押さえる)でテンヤを自然にフォールさせる。鹿島灘は水深24〜30mと浅めなので、テンヤ8号前後でも比較的すぐ底が取れます。
- 3フォール中のアタリを取る
落ちていく途中で糸がフッと止まる・穂先が押さえ込まれたら、それがアタリ。マダイはフォール中に食うことが多いので、ここに集中。活きエビは動きで誘ってくれるぶん、向こうから食ってくることも。
- 4着底したら聞き上げる
着底したらすぐ糸フケを取り、ゆっくり誘い上げてからもう一度フワッと落とす。この「聞き上げ→フォール」の繰り返しが誘いの基本です。
- 5大鯛のやりとりはドラグでいなす
鹿島灘は5kg超の大鯛も珍しくありません。PE0.8号・リーダー2.5号の細ラインなので、ゴリ巻きは禁物。ドラグをリーダー強度の少し下で滑り出す設定にし、突っ込みはドラグと竿のしなりで受け流す。無理せず時間をかけて寄せます。
- 6最後は必ずタモで
海面に浮いてからもうひと暴れするのが大鯛。抜き上げず、必ずタモで取り込みます。細ラインでの大鯛の取り込みは、この釣りの一番の見せ場です。
常磐・鹿島の標準タックル(6点)
| 道具 | 常磐・鹿島の基準 | 詳しい選び方 |
|---|---|---|
| ロッド | ひとつテンヤ専用2.4m(負荷12号)。取り回し重視の2.0mも | ロッドの選び方 |
| リール(スピニング) | 2500〜3000番。手返しよく回収するハイギア(3000XG) | リールの選び方 |
| 道糸(PE) | PE0.8号を200m。細めの0.6号も鹿島灘で実績 | ラインの選び方 |
| リーダー(フロロ) | フロロ2.5号が標準。大型・根掛かり多い日は4号 | ラインの選び方 |
| テンヤ | 5〜10号(深場・激流は12号)。水深24〜30mなら8号が基軸 | テンヤの選び方 |
| エサ(活きエビ) | 活きエビ(サルエビ)。船宿で購入・支給が基本 | 船宿で購入・支給 |
竿・リール・ラインの考え方は外房と共通で、変わるのはエサ(常磐・鹿島=活きエビ)とテンヤ号数の使いどころだけ。釣り方の全体はひとつテンヤ真鯛の釣り方・入門にまとめています。最初は船宿のレンタルタックルとテンヤ・活きエビから始めれば、手ぶらに近くても釣りになります。
船宿の実例——大型実績
常磐・鹿島の実釣を、二つの例で見てみます。鹿島港の幸栄丸は、専用竿2.4mに小型スピニング、PE0.8〜1号にリーダーフロロ2.5〜4号、テンヤ5〜10号、エサは活きエビ。狙う水深は24〜30mで、2〜3kg級を主体に、別船では5kg超も上がっています。もうひとつ、鹿島灘でのテンヤ実釣(釣り魂NEO)では、PE0.6号にフロロ2.5号のリーダー、超三笠テンヤ8号、活きエビという細めのセッティングで水深28mを攻め、5.6kg・3.4kg・7.1kgという大鯛が並びました。
共通するのは、細いラインと軽いテンヤで、鹿島灘の大鯛と正面から渡り合うスタイル。号数は決して太くないぶん、ドラグ設定とやりとりがものを言います。5kgを超える一枚を、PE0.6〜0.8号で寄せきる——常磐・鹿島のテンヤは、それができる数少ない海です。
浅めの水深で数を釣りながら、いつ来るか分からない大鯛に備える。数釣りも大鯛も両方狙えるのが、常磐・鹿島のテンヤの醍醐味です。まずはスピニング2500〜3000番・PE0.8号・テンヤ5〜10号の標準タックルと、活きエビの扱いに慣れることから。道具の細かい選び方は各選び方に、釣り方の基本は入門記事にまとめています。鹿島灘のフォールに、あなたの一枚を。
よくある質問
- エサは活きエビと冷凍エビ、どちらですか?
- 常磐・鹿島は活きエビ(サルエビ)が主流です。生きたまま1匹掛けにして、自然な動きで食わせます。発祥地の外房・大原は冷凍エビが標準なので、ここが二大本場の分かりやすい違い。活きエビは船宿で購入・支給されるのが基本で、弱らせないよう手早く付けるのがコツです。
- 大鯛はいつ・どのくらいの大きさが出ますか?
- 鹿島灘は全国屈指の大鯛フィールドで、実績としては5〜11kg級まで出ます。実釣例でも5.6kg・7.1kgといった大鯛が上がっています。2〜3kg級は数で狙え、そこに大型がまじるイメージ。狙う水深は24〜30mと比較的浅く、初めての一枚から自己記録級まで幅広く楽しめます。
- PE0.8号のような細ラインで、大鯛と本当にやりとりできますか?
- できます。むしろ細ラインで大鯛をいなすのが常磐・鹿島テンヤの醍醐味です。実釣ではPE0.6〜0.8号+リーダー2.5号で5〜7kg級を取り込んでいます。カギはドラグ設定——リーダー強度の少し下で滑り出すようにしておき、突っ込みはドラグと竿のしなりで受け流す。ゴリ巻きせず時間をかければ、細ラインでも十分獲れます。大型・根掛かりが多い日はリーダーを4号に上げる手もあります。
- 外房のテンヤと道具は同じでいいですか?
- 竿・リール・ラインの考え方は共通で、そのまま使えます。違うのはエサ(常磐・鹿島=活きエビ/外房=冷凍エビ)と、テンヤ号数の使いどころ。常磐・鹿島は水深24〜30m中心でテンヤ8号前後が基軸、外房は通常5〜8号・春の深場で10〜15号と幅が出ます。どちらもPE0.8号・リーダー2.5号が基準なので、タックルは共通で問題ありません。
ロッド・リール・道糸・テンビン/ビシ・クッション・仕掛け——この釣りに必要な装備は、号数や適合の条件が自動で揃う一式ページでまとめて確認できます。
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釣り方コマセ真鯛の釣り方・入門タナ取りで釣果が9割決まる。海面からの指示ダナを正確に釣り方釣り方タイラバの釣り方・入門落として等速で巻くだけ。全国どこでも成立する乗せの釣りラインラインひとつテンヤのライン(PE・リーダー)の選び方PE0.8号+フロロ2.5号の繊細セッティングロッドロッドひとつテンヤのロッドの選び方感度重視の先調子2.4m前後・軽いテンヤを操る一本リールリールひとつテンヤのリール(スピニング)の選び方2500〜3000番ハイギアでフォールと手返しを両立テンヤテンヤテンヤの選び方(号数・形状)3〜15号を水深と潮で使い分ける。底が取れる範囲で軽く
テンビン/ビシコマセ真鯛のテンビン・ビシの選び方標準は80号のFL/L×腕長50cm。コマセの出方で差がつく
クッションゴムコマセ真鯛のクッションゴムの選び方標準はφ1.5mm×1m。太さは適合ハリス表で決める
完成仕掛けコマセ真鯛の仕掛けの選び方(ハリス号数・針)標準はフロロ4号・全長8m・針8〜9号。号数と長さは海域で変わるエリアエリア外房の真鯛釣り(大原・御宿・勝浦・鴨川)ひとつテンヤ発祥の聖地・大原
エリア東京湾の真鯛釣り(八景沖/剣崎沖/久里浜/走水)都心から30分・周年狙える一級フィールド。春の乗っ込み桜鯛が本番参考にした情報源
- 釣りビジョン(鹿島港・幸栄丸 ひとつテンヤ)(鹿島港・幸栄丸のひとつテンヤ=専用竿2.4m+小型スピニング・PE0.8〜1号+リーダー2.5〜4号・テンヤ5〜10号・活きエビ・水深24〜30m、2〜3kg級と別船5kg超を確認。)
- 釣り魂NEO(鹿島灘ひとつテンヤ実釣)(鹿島灘のひとつテンヤ実釣=スピニング3000XG・PE0.6号+フロロ2.5号・超三笠テンヤ8号・活きエビ・水深28m、釣果5.6kg/3.4kg/7.1kgの大鯛を確認。)
- 釣具のポイント(ひとつテンヤ標準・水深→号数換算)(テンヤ号数の水深換算(水深÷10×2号:20m→4号/30m→6号/60m→12号)、専用竿2.0〜2.4m・スピニング2500番・PE0.8号の標準セッティングを確認。)
最終更新: 2026-07-06 / 釣りスレッド 編集部