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🐟ひとつテンヤ真鯛の釣り方・入門

軽いテンヤのフォールで食わせる、感度とテンポの一本竿

ひとつテンヤは、オモリと針が一体になった小さな「テンヤ」にエビを1匹だけ付け、軽い仕掛けをフワッと沈めて、そのフォール(落ちていく途中)で真鯛に食わせる釣りです。コマセもテンビンも電動リールも使わない、スピニングリール1本の身軽な釣り。だからこそ、テンヤが自然に落ちているか、底が取れているか、小さなアタリを感じ取れるか——手元の感度とテンポがそのまま釣果になります。外房・大原で生まれ、いまや常磐・鹿島でも大鯛が狙える人気の釣り。この記事では、初めての一日の流れを投入から取り込みまで順に追い、道具はそれぞれの「選び方」へつなぎます。

ここだけ押さえる
  • フォールで食わせる。テンヤを軽く自然に落とすのが最大のキモ
  • テンヤ号数は底が取れる範囲でいちばん軽く(目安=水深÷10×2号)
  • 道糸はPE0.8号が全国標準。感度と操作性の一本竿
  • アタリは小さい。フォール中の“コツッ”を送り込んでから合わせる
  • エサは外房=冷凍エビ/常磐・鹿島=活きエビ
  • 道具はロッド・リール・道糸PE・リーダー・テンヤ・エサの6点

仕掛けの全体像

外房のひとつテンヤマダイ仕掛け図。スピニングタックル、PE0.8号道糸、フロロ2.5号リーダー、冷凍エビを装着したテンヤ3号(親針+孫針)。
ひとつテンヤの全体像。道具はタックルと糸とテンヤだけ——結節が少ないぶん、リーダーの結びが生命線になる(図は模式)。

どんな釣りか——フォールで食わせる一本竿

ひとつテンヤは、鉛のオモリに大きな針を付けた「テンヤ」1つに、エビを1匹掛けただけのシンプルな仕掛けを使う釣りです。コマセをまいて寄せるのではなく、軽いテンヤをキャストして、着底までのフォール(落下)と、着底後にもう一度誘い上げて落とす“聞き上げ”のフォールで、真鯛の反射的な食いを引き出します。

重い道具は一切なし。スピニングリールを付けた2m前後の竿1本で、投げて・沈めて・聞く、を手持ちで繰り返す。派手なアタリより、フォール中に糸が止まる・穂先が押さえ込まれるといった小さな変化を取る、感度の釣りです。外房(大原・御宿・勝浦)と常磐・鹿島が二大本場で、3kg級はもちろん、鹿島灘では5〜11kgの大鯛も出ます。

まず揃える道具は6点

道具役割と選ぶ基準詳しい選び方
ロッドテンヤの重みを感じ、小さなアタリを取る先調子の専用竿。2.4m前後・Mロッドの選び方
リール(スピニング)手返しよく回収するハイギア。2500〜3000番リールの選び方
道糸(PE)感度と操作の要。細くて強い色分けPE0.8号を200mラインの選び方
リーダー(フロロ)根ズレに耐え、食いを損なわない太さ。フロロ2.5号前後ラインの選び方
テンヤこの釣りの主役。水深と潮で号数を替える。底が取れる範囲で軽くテンヤの選び方
エサ(エビ)真鯛が口を使う接点。外房=冷凍エビ/常磐・鹿島=活きエビ船宿で購入・支給が基本

役割はどの本場でも共通で、変わるのはエサ(冷凍/活き)とテンヤの号数幅だけ。竿・リール・ラインの考え方は外房も常磐・鹿島も同じです。最初は船宿のレンタルタックルとテンヤ・エサから始めれば、手ぶらに近くても釣りになります。全部まとめて見たいときは各エリアの一式ページが便利です。

エリアで号数は変わる(ひとつテンヤ真鯛の全国8エリア)

エリア道糸PEリーダーテンヤ号数エサ一式ページ
外房(大原・御宿・勝浦・鴨川)0.8号フロロ2.5号通常5〜8号/春ノッコミ10〜15号冷凍エビ見る
常磐・鹿島(鹿島・波崎・那珂湊・平潟)0.8号(0.6号も)フロロ2.5号(大型4号)5〜10号(換算 水深÷10×2)活きエビ見る
新潟・上越(能生・直江津)0.6〜0.8号 150〜200mフロロ2.5号 5m8・10・15号冷凍エビ見る
東海・伊勢湾(南知多)0.6〜0.8号フロロ2.5〜3号 2m6〜15号(二枚潮18号)冷凍エビ見る
東北・仙台湾(塩釜・閖上)0.8号フロロ2.5〜3号8〜12号 ※船宿確認エビ見る
玄界灘・九州(福岡)0.8号フロロ2.5〜3号8〜12号 ※船宿確認エビ見る
九州・天草(熊本)0.8号フロロ2.5〜3号8〜12号 ※船宿確認活きエビ見る
四国・徳島(鳴門)0.8号フロロ2.5〜3号8〜12号 ※船宿確認活きエビ見る

ひとつテンヤ真鯛は外房・大原が発祥で、外房と常磐・鹿島が二大本場。加えて新潟・上越(こうゆう丸ほか)、東海・伊勢湾(新興)、東北・仙台湾、九州(玄界灘・天草)、四国・徳島(鳴門)でも実在船宿が出しています。道糸はどこもPE0.6〜0.8号が基準。エサは外房・上越・伊勢湾が冷凍エビ、常磐・天草・徳島が活きエビが目安。テンヤ号数だけは水深・潮で上下し、原則は『底が取れる範囲でいちばん軽く』(号=匁、1号=3.75g)。※印のエリアは公式に号数が非掲載のため水深換算(水深÷10×2)の目安で、出船前に船宿指定を必ず確認してください。西日本の多く(加太・若狭・丹後・駿河湾)はタイラバやコマセが主流でテンヤはやりません。

ひとつテンヤ真鯛は、外房・大原で生まれた釣り。二大本場は外房と常磐・鹿島ですが、いまは新潟・上越や東海・伊勢湾、東北・仙台湾、九州(玄界灘・天草)、四国・徳島(鳴門)でも実在船宿が出しています。軽いテンヤをフワッと沈めてフォール中に食わせるのが基本。同じ真鯛でも、関東〜東海〜上越で主流のコマセ(ビシ)真鯛や、瀬戸内・明石や山陰・九州で主流のタイラバとは、道具立てがまったく別です。テンヤは1本の竿で「投げて・沈めて・聞く」を手持ちで繰り返す、感度とテンポの釣り。

だからタックルもコマセ用とは兼用できません。電動リールもビシもテンビンも使わず、主役はスピニングリールと小さなテンヤ(オモリと針が一体化したルアーのような仕掛け)。エリアで変わるのはエサ(冷凍エビ/活きエビ)とテンヤ号数くらいで、竿・リール・ラインの考え方は全国共通です。

一日の流れ(投入から取り込みまで)

  1. 1
    テンヤにエサを付ける

    エビの尾を切り、そこから針を刺してまっすぐ付ける。親針をエビの頭側、孫針があれば尾側へ。曲がって付けると回転して食いが落ちます。

  2. 2
    軽くキャストして沈める

    船長の合図で、潮上へ軽く投げる(真下に落とすだけでもOK)。ここからが本番——サミング(糸を指で軽く押さえる)でテンヤを自然にフォールさせます。

  3. 3
    フォール中のアタリを取る

    落ちていく途中で糸がフッと止まったり、穂先が押さえ込まれたら、それがアタリ。真鯛はフォール中に食うことが多いので、ここに集中します。

  4. 4
    着底したら聞き上げる

    着底したらすぐ糸フケを取り、ゆっくり誘い上げてから、もう一度フワッと落とす。この“聞き上げ→フォール”の繰り返しが誘いの基本です。

  5. 5
    アタリ〜合わせ

    コツッ・モタレ・重みが乗る等の変化が出たら、少し送り込んでから鋭くアワセる。フォール中のアタリは向こう合わせ気味に。

  6. 6
    やりとり〜取り込み

    細いラインなのでドラグで突っ込みをいなし、一定速度で寄せる。最後は必ずタモで取り込みます。

フォールが命——軽く・自然に落とす

ひとつテンヤの釣果を決めるのは、フォールの質です。真鯛はエビが自然に沈んでいく動きに反応するので、テンヤが速く不自然に落ちると口を使いません。だから「底が取れる範囲で、いちばん軽いテンヤ」を選ぶのが鉄則。重ければ底は取りやすいけれど、フォールが速く不自然になって食いが落ちます。

キャストして着水したら、糸を出しっぱなしにせず、指で軽く押さえて(サミング)ラインを張り気味に落とすと、フォール中のアタリが手元と穂先に出ます。糸を張らずに落とすと、真鯛が食っても気づけません。テンヤの号数選びとフォールの作り方は、テンヤの選び方で詳しく解説しています。

底を取る、そして軽くする

まずは確実に底を取ること。着底はラインの動きが止まることで分かります。糸を張っていれば穂先にも「コン」と伝わります。潮が速い日や風がある日は、テンヤが流されて底が取りにくいので、一つ重い号数に上げて立て直す。逆に底が楽に取れる日は、一つ軽くしてフォールをゆっくりに——これだけでアタリの数が変わります。

号数の目安は「水深(m)÷10×2号」。水深30mなら6号、60mなら12号が起点です。ただしこれはあくまで出発点で、その日の潮で前後させます。エリア別の号数の幅は上の早見表を、選び分けの考え方はテンヤの選び方を参考にしてください。

アタリは小さい——送り込んでから合わせる

ひとつテンヤのアタリは、コマセ真鯛のような明確な竿の舞い込みではなく、「コツッ」「モタレ」「フォール中に糸が止まる」といった小さな変化が中心です。慌てて大アワセするとすっぽ抜けるので、変化を感じたら一瞬送り込み、穂先に重みが乗ってから鋭く合わせるのがコツ。

特にフォール中のアタリは、真鯛がテンヤをくわえて反転した瞬間なので、向こう合わせ気味でも掛かります。逆に、聞き上げの途中でモタれるように重くなったら、そのまま聞き合わせるように竿を立てる。どちらも共通するのは「小さな違和感を見逃さない集中力」。この釣りが感度勝負と言われる理由です。

細ラインはドラグでいなす

掛けたら、PE0.8号・リーダー2.5号という細めのタックルで大鯛とやりとりすることになります。ここで焦ってゴリ巻きすると、一気にラインを持っていかれて切られます。事前にドラグを、リーダー強度の少し下で滑り出すくらいに設定しておき、突っ込みはドラグとロッドのしなりで受け流す。突っ込みが収まったらまた巻く、の繰り返しです。

常磐・鹿島では5kgを超える大鯛も珍しくなく、細ラインでのやりとりはスリル満点。無理をせず、時間をかけていなすのが取り込みへの近道です。海面に浮いたら最後にもうひと暴れするので、抜き上げず必ずタモで。リールのドラグ性能はリールの選び方で触れています。

ありがちな失敗と対策

つまずき対策
アタリが分からない糸を張らずに落としている。サミングでラインを張り気味にし、フォール中の変化を穂先と手元で取る
底が取れない・根掛かりテンヤが軽すぎ/重すぎ。潮に合わせ号数を調整。着底後は素早く糸フケを取る
食っても乗らない早アワセ。小さな変化で一瞬送り込み、重みが乗ってから鋭く合わせる
やりとりで切れるドラグが強すぎ。リーダー強度の少し下で滑り出す設定にし、突っ込みをいなす
エサが回って食わないエビが曲がって付いている。尾を切り、針をまっすぐ通して自然な姿勢に

ひとつテンヤは、道具が軽くシンプルなぶん、フォールとアタリの取り方という「腕」がそのまま釣果に出る、面白い釣りです。難しく感じても、通ううちに手が覚えます。まずは船宿のレンタルとテンヤ・エサで一度出てみて、軽いテンヤを自然に沈める感覚をつかんでください。道具を自分のものに揃えていく過程は、それぞれの選び方が道案内になります。外房の桜鯛、鹿島灘の大鯛——あなたのフォールに、一枚を。

よくある質問

初めてでも釣れますか?手ぶらでも大丈夫?
多くの船宿がレンタルタックルとテンヤ・エサを用意しています。まずは手ぶらに近い状態で体験し、面白ければ道具を揃えていくのが失敗のない順番です。基本の6点は各「選び方」を参考にしてください。
テンヤの号数はどう選べばいい?
「底が取れる範囲でいちばん軽く」が原則です。目安は水深(m)÷10×2号(水深30m→6号、60m→12号)。潮が速い日は一つ重く、底が楽に取れる日は一つ軽く。詳しくはテンヤの選び方へ。
コマセ真鯛の道具は流用できますか?
基本的にできません。ひとつテンヤはスピニングリールと軽いテンヤの釣りで、電動リール・テンビン・ビシを使うコマセ真鯛とは道具立てが別物です。竿・リールから専用に揃える必要があります。
エサは冷凍エビと活きエビ、どちらですか?
エリアで異なります。外房は冷凍エビ(船宿支給・購入)が標準、常磐・鹿島は活きエビ(サルエビ等)が主流です。乗る船宿の指定に合わせましょう。
どの時期が釣りやすいですか?
春の乗っ込み(大型が浅場に寄る時期)が大鯛のチャンスで人気です。この時期は深場を攻めることも多く、テンヤを10〜15号と重めに、リーダーもやや太くする調整をします。夏〜秋は浅場で数釣りが楽しめ、5〜6号の軽いテンヤが基軸になります。
道具は「一式」でまとめて揃います

ロッド・リール・道糸・テンビン/ビシ・クッション・仕掛け——この釣りに必要な装備は、号数や適合の条件が自動で揃う一式ページでまとめて確認できます。

▶ ひとつテンヤ真鯛の釣り方・入門の一式ページを見る(全候補から選ぶ)

エリア別の一式: 天草玄界灘伊勢湾・三河湾常磐・鹿島新潟・上越鳴門仙台湾

釣り方コマセ真鯛の釣り方・入門タナ取りで釣果が9割決まる。海面からの指示ダナを正確に釣り方釣り方タイラバの釣り方・入門落として等速で巻くだけ。全国どこでも成立する乗せの釣りラインラインひとつテンヤのライン(PE・リーダー)の選び方PE0.8号+フロロ2.5号の繊細セッティングロッドロッドひとつテンヤのロッドの選び方感度重視の先調子2.4m前後・軽いテンヤを操る一本リールリールひとつテンヤのリール(スピニング)の選び方2500〜3000番ハイギアでフォールと手返しを両立テンヤテンヤテンヤの選び方(号数・形状)3〜15号を水深と潮で使い分ける。底が取れる範囲で軽くテンビン/ビシコマセ真鯛のテンビン・ビシの選び方標準は80号のFL/L×腕長50cm。コマセの出方で差がつくクッションゴムコマセ真鯛のクッションゴムの選び方標準はφ1.5mm×1m。太さは適合ハリス表で決める完成仕掛けコマセ真鯛の仕掛けの選び方(ハリス号数・針)標準はフロロ4号・全長8m・針8〜9号。号数と長さは海域で変わるエリアエリア外房の真鯛釣り(大原・御宿・勝浦・鴨川)ひとつテンヤ発祥の聖地・大原エリアエリア常磐・鹿島の真鯛釣り(鹿島・波崎・那珂湊・平潟)数釣りも大鯛も狙えるテンヤ天国エリア東京湾の真鯛釣り(八景沖/剣崎沖/久里浜/走水)都心から30分・周年狙える一級フィールド。春の乗っ込み桜鯛が本番

最終更新: 2026-07-31 / 釣りスレッド 編集部