🎣 釣りスレッド

🐟テンヤの選び方(号数・形状)

3〜15号を水深と潮で使い分ける。底が取れる範囲で軽く

ひとつテンヤの主役は、オモリと針が一体になった小さな「テンヤ」です。竿もリールもラインも大事ですが、真鯛が食うか食わないかを最後に分けるのは、このテンヤ1つ。重すぎればフォールが速く不自然になって食わない、軽すぎれば底が取れずアタリも分からない——その境目を、水深と潮に合わせて号数で合わせにいく釣りです。号数は3〜15号と幅広く、外房と常磐・鹿島でも使い方が違います。でも軸になる原則はたったひとつ、「**底が取れる範囲で、いちばん軽く**」。この一点さえ外さなければ、テンヤ選びで迷うことはありません。

ここだけ押さえる
  • 原則は底が取れる範囲でいちばん軽く=フォールを自然にして食わせる
  • 号=匁で1号=3.75g。8号=30g/10号=37.5g/15号=56.25g
  • 号数の起点は水深(m)÷10×2号(水深30m→6号)
  • 外房=通常5〜8号/春ノッコミ8〜15号、浅場は3〜6号
  • 常磐・鹿島=5〜10号(活きエビ・大型でやや重め)
  • タングステン(TG)=小さく速い底取り、鉛=安くて数を揃えやすい
  • 潮・風が速い日は一つ重く、底が楽な日は一つ軽く

テンヤとは——オモリと針が一体の“主役”

テンヤは、鉛やタングステンのオモリに大きな親針を固定した仕掛けです。ここにエビを1匹だけ付け、キャストして沈める。コマセのビシやテンビン、電動リールは一切使わず、この小さなテンヤ1つで真鯛を食わせます。ルアーでいえばジグヘッドに近い、オモリと針が一体化した“食わせるオモリ”だと思ってください。

この釣りで真鯛が口を使うのは、多くがフォール(落下)中です。エビが自然に沈んでいく動きに反応するので、テンヤが速く不自然に落ちると食いません。だからテンヤ選びは「見た目の好み」ではなく「フォールの質を作る作業」。号数(重さ)と素材と形で、落ち方をその日の水深・潮に合わせていく——それがテンヤ選びの本質です。次の早見表とルールで、迷わず1つに絞れるようにします。

仕掛けの全体像

外房のひとつテンヤマダイ仕掛け図。スピニングタックル、PE0.8号道糸、フロロ2.5号リーダー、冷凍エビを装着したテンヤ3号(親針+孫針)。
ひとつテンヤの全体像。道具はタックルと糸とテンヤだけ——結節が少ないぶん、リーダーの結びが生命線になる(図は模式)。

エリアで号数は変わる(ひとつテンヤ真鯛の全国8エリア)

エリア道糸PEリーダーテンヤ号数エサ一式ページ
外房(大原・御宿・勝浦・鴨川)0.8号フロロ2.5号通常5〜8号/春ノッコミ10〜15号冷凍エビ見る
常磐・鹿島(鹿島・波崎・那珂湊・平潟)0.8号(0.6号も)フロロ2.5号(大型4号)5〜10号(換算 水深÷10×2)活きエビ見る
新潟・上越(能生・直江津)0.6〜0.8号 150〜200mフロロ2.5号 5m8・10・15号冷凍エビ見る
東海・伊勢湾(南知多)0.6〜0.8号フロロ2.5〜3号 2m6〜15号(二枚潮18号)冷凍エビ見る
東北・仙台湾(塩釜・閖上)0.8号フロロ2.5〜3号8〜12号 ※船宿確認エビ見る
玄界灘・九州(福岡)0.8号フロロ2.5〜3号8〜12号 ※船宿確認エビ見る
九州・天草(熊本)0.8号フロロ2.5〜3号8〜12号 ※船宿確認活きエビ見る
四国・徳島(鳴門)0.8号フロロ2.5〜3号8〜12号 ※船宿確認活きエビ見る

ひとつテンヤ真鯛は外房・大原が発祥で、外房と常磐・鹿島が二大本場。加えて新潟・上越(こうゆう丸ほか)、東海・伊勢湾(新興)、東北・仙台湾、九州(玄界灘・天草)、四国・徳島(鳴門)でも実在船宿が出しています。道糸はどこもPE0.6〜0.8号が基準。エサは外房・上越・伊勢湾が冷凍エビ、常磐・天草・徳島が活きエビが目安。テンヤ号数だけは水深・潮で上下し、原則は『底が取れる範囲でいちばん軽く』(号=匁、1号=3.75g)。※印のエリアは公式に号数が非掲載のため水深換算(水深÷10×2)の目安で、出船前に船宿指定を必ず確認してください。西日本の多く(加太・若狭・丹後・駿河湾)はタイラバやコマセが主流でテンヤはやりません。

ひとつテンヤ真鯛は、外房・大原で生まれた釣り。二大本場は外房と常磐・鹿島ですが、いまは新潟・上越や東海・伊勢湾、東北・仙台湾、九州(玄界灘・天草)、四国・徳島(鳴門)でも実在船宿が出しています。軽いテンヤをフワッと沈めてフォール中に食わせるのが基本。同じ真鯛でも、関東〜東海〜上越で主流のコマセ(ビシ)真鯛や、瀬戸内・明石や山陰・九州で主流のタイラバとは、道具立てがまったく別です。テンヤは1本の竿で「投げて・沈めて・聞く」を手持ちで繰り返す、感度とテンポの釣り。

だからタックルもコマセ用とは兼用できません。電動リールもビシもテンビンも使わず、主役はスピニングリールと小さなテンヤ(オモリと針が一体化したルアーのような仕掛け)。エリアで変わるのはエサ(冷凍エビ/活きエビ)とテンヤ号数くらいで、竿・リール・ラインの考え方は全国共通です。

テンヤ号数は水深で決める(換算の目安)

テンヤの号数は「テンヤ号数 ≒ 水深(m)÷10×2号」が目安(水深20m→4号/30m→6号/60m→12号)。ただし潮が速い・風が強い日は底が取りにくいので一つ重く、逆に底が楽に取れる日は軽くして、フォールをゆっくり・自然にするほど食いが立ちます。原則は「底が取れる範囲でいちばん軽く」。号=匁で1号=3.75g、5号≒19g・10号≒38gです。

水深 × 号数 × エリアの早見(この記事の核)

水深帯外房(大原・御宿・勝浦)常磐・鹿島ねらいと調整
浅場 5〜10m3〜6号2〜4号(換算)夏〜秋の数釣り。底が取れたら3〜4号まで軽く
通常 15〜30m5〜8号(基軸)5〜8号(実釣は8号中心)まず5〜6号で底を取り、そこから軽くしていく
やや深 30〜40m6〜10号8〜10号潮が速ければ一つ重く。TGなら小さく速く沈む
深場 40〜60m(春ノッコミ)8〜15号10〜12号大鯛狙い。リーダーも3〜4号に上げる

外房は大会・船宿実釣で浅場3〜6号・通常6〜8号・深場8〜15号が実測幅(alphatackle/あままさ丸)。常磐・鹿島は「水深(m)÷10×2号」換算が基準で、活きエビ・大型ぶん実釣は8号前後が中心(鹿島港・幸栄丸は水深24〜30mでテンヤ5〜10号/鹿島灘実釣は8号)。潮・風が速い日は一つ重く、緩い日は一つ軽く——動かすのは号数、動かさないのは「底が取れる範囲で軽く」の原則です。号=匁で1号=3.75g(5号≒19g・10号≒38g)。

タングステン(TG)と鉛、どう使い分ける?

タングステン(TG)鉛(スタンダード)
比重高い(同号数でも小さい)低い(同号数で大きめ)
底取り速い。沈下が速く着底が分かりやすいふつう
シルエット小さい=スレた魚に強い大きめ
フォール速め。速潮・深場で有利ゆっくり自然に落としやすい
価格高い(1個1000円超も)安い。根掛かりロストに強い
使いどころ潮が速い・深い・底が取りにくい時基本。数を揃えて気兼ねなく使う

号数の決め方(底取り→軽くする)

  1. 1
    換算で起点を出す

    「水深(m)÷10×2号」で出発点を決める。水深20m→4号、30m→6号、60m→12号。船長に水深を聞いて、まずこの号数を結びます。

  2. 2
    確実に底を取る

    着底(ラインが止まる・穂先に“コン”)が分からなければ号数が軽すぎ。一つ重くして、まず底が取れる状態を作ります。ここが取れないと釣りが始まりません。

  3. 3
    取れたら“軽く”する(最重要)

    底が楽に取れるなら一つ軽くして、フォールをゆっくり・自然に。真鯛はこの遅いフォールに食うので、底が取れる範囲でいちばん軽い号数が正解です。

  4. 4
    潮・風で微調整

    潮が速い・風で船が流れる日は底が取りにくいので一つ重く、または同号数のTGへ。凪で潮が緩い日は軽くしてフォールを稼ぎます。

  5. 5
    深場・ノッコミは思い切って重く

    春の乗っ込みで40〜60mの深場・大鯛を狙う日は8〜15号と重め。号数を上げたらリーダーも3〜4号に太くして、底取りと強度を両立させます。

形状——丸型・カブラ・遊動式

テンヤの形は落ち方に効きます。定番は底が平たい丸型テンヤで、姿勢が安定してフォールも素直。潮を受けにくく、初めての1つはこれで十分です。頭が丸いカブラ(丸型ヘッド)は水の抵抗でフォールがややゆっくりになり、回転しにくいのが持ち味。あままさ丸のように季節と水深でカブラの号数を可変運用する船宿もあり、外房ではカブラ系も広く使われます。

オモリと針の連結には、針が固定された固定式と、オモリと針が糸で少し離れる遊動式があります。固定式はアタリがダイレクトで扱いやすく、遊動式は食い込みの間ができて向こう合わせが決まりやすい、という違い。どちらが正解というより好みと状況ですが、まずは固定式の丸型で感覚をつかむのが早道です。号数の選び方(底が取れる範囲で軽く)は、どの形でも変わりません。

針・孫針とカラー

針は親針1本掛けが基本です。エビの尾を切ってそこから親針をまっすぐ通し、自然な姿勢で付ける。これだけで一日戦えます。エサ取りやフッキング率を上げたいときに、尾側へ小さな孫針(チラシ針)を足す人もいますが、必須ではなく付けない人も多い任意の装備。まずは親針1本で始め、掛からないアタリが続くときの選択肢と考えておけば十分です。

カラーは赤金・オレンジ・ゴールドが定番で、朝夕やマヅメ・濁り潮では夜光(グロー)も効くとされます。ただしテンヤの釣果を決めるのは、カラーよりも号数とフォールの質。色は「反応が止まったら替えてみる」ローテーション要素と割り切り、まずは赤金かオレンジを1つ持っておけば困りません。エサ(外房=冷凍エビ/常磐・鹿島=活きエビ)の付け方のほうが、色よりずっと釣果に効きます。

よくある質問

テンヤ8号・10号・15号は何グラムですか?
号は尺貫法の匁で、1号=3.75g8号=30g、10号=37.5g、15号=56.25gです。外房の通常5〜8号なら19〜30g、春ノッコミの8〜15号なら30〜56gという幅になります。なお「号」が何を指すかは品目で変わり、重さを表すのはオモリ系だけです(エギの号は長さ、ラインの号は太さ)。その切り分けは釣りの「号」は何グラムかにまとめました。
テンヤの号数、結局どう選べばいい?
起点は「水深(m)÷10×2号」(水深30m→6号)。そこから、底が取れなければ一つ重く、底が楽に取れれば一つ軽く調整します。原則は底が取れる範囲でいちばん軽く。外房の通常期は5〜8号、常磐・鹿島は5〜10号、春の深場は8〜15号が目安です。
タングステンは必要ですか?
必須ではありません。鉛でひと通り揃えれば釣りは成立します。ただしTGは同号数でも小さく沈下が速いので、潮が速い日や深場で底が取りにくい場面が明らかに楽になります。まず鉛を揃え、速潮・深場用にTGを数個足すのが費用対効果の良い揃え方です。
テンヤとカブラは何が違う?
テンヤは底が平たい形でフォール姿勢が安定し、アタリがダイレクト。カブラは頭が丸く、抵抗でフォールがややゆっくりで回転しにくいのが持ち味です。どちらもエビを付けて使い、号数の考え方(底が取れる範囲で軽く)は同じ。外房ではカブラ系も広く使われます。
根掛かりが多い日はどうする?
着底したらすぐ糸フケを取って聞き上げ、底を長く這わせないのが基本です。号数を軽くしすぎると流されて根に入りやすいので、まず確実に底が取れる号数に。根掛かりが多い場所ではリーダーを2号に落として(切れても回収しやすい)、テンヤは鉛で予備を多めに持つと気楽に攻められます。
このテンヤは「一式」の中の1スロットです

ロッド・道糸・テンビン…と組み合わせて初めて釣りになります。号数や適合は条件が自動で揃う一式ページでまとめて確認できます。

▶ テンヤの選び方(号数・形状)の一式ページを見る(全候補から選ぶ)

エリア別の一式: 天草玄界灘伊勢湾・三河湾常磐・鹿島新潟・上越鳴門仙台湾

最終更新: 2026-08-03 / 釣りスレッド 編集部