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🐟◯フィートは何m・どの釣りの竿か(ロッド1,101本を数えた早見表)

ftかmかを決めるのは魚ではなく釣法——自社カタログの実測で割り切る

◯フィートは何m・どの釣りの竿か(ロッド1,101本を数えた早見表)

「7フィート6インチって何センチ?」「2.7mは何フィート?」——ロッドを探していると、単位が揃っていないせいで長さの比較ができない場面に何度もぶつかります。換算そのものは1ft=30.48cmを掛けるだけですが、本当に知りたいのはその先、「その長さの竿は、どの釣りのものなのか」のはずです。そこで、うちがタグ付けしている国内主要メーカーのロッド1,101本を実際に数えました。ft表記で売られている竿は395本(36%)。長さごとに、どの釣りとどの魚に使われているかまで実データで出します。

ここだけ押さえる
  • 1ft=30.48cm/1インチ=2.54cm。7ft=2.13m、2.7m=約8'10"
  • ftかmかを決めるのは魚ではなく釣法。ルアーの竿=ft、和竿(船・磯・投げ・へら)=m
  • ロッド1,101本の実測でft文化は395本(36%)——残り64%はm文化
  • ダイワは480本すべてがm表記。ftは品番にだけ残る(「763M」=7'6"の3ピース)
  • ft率100%=シーバス・サワラ・ブラックバス・根魚/ft率0%=メジナ・ヘラブナ・シマアジ・アマダイ・ワカサギ
  • 同じ魚でも割れる=マダイはft率27%(タイラバ竿=ft、コマセ真鯛竿=m)

先に結論——単位は魚ではなく釣法で決まる

ロッドの長さがftで書かれるかmで書かれるかは、狙う魚ではなく釣り方で決まります。ルアーの釣りの竿はft、日本の伝統的な釣り(船・磯・投げ・へら・鮎)の竿はm。だから「シーバスはft」は正しく、「シーバスという魚はft」と言うと外します。実際、同じマダイでもタイラバ竿はft、コマセ真鯛竿はm——魚は同じで釣り方が違うから、単位が割れるわけです。

この記事は一般論ではなく、うちがタグ付けしている国内主要メーカーのロッド1,101本を1本ずつ数えた結果です。表記の意味そのもの(なぜ2つの単位が並立しているのか、「6'9"」をどう読むのか)はロッドの長さ表記の話に書いてあるので、ここでは長さの早見と分布に集中します。もうひとつの厄介な単位である「号」——オモリの号・エギの号・ラインの号は別物です——は釣りの「号」は何グラムかで扱います。

フィート早見表——◯ftは何cm・どの釣りか

表記長さカタログ本数この長さに多い釣り主な対象魚
4'0"約122cm(1.22m)7本トラウト・ショアルアー・フライニジマス・ヤマメ・マアジ
4'6"約137cm(1.37m)24本トラウト・フライ・バスニジマス・ヤマメ・マアジ
5'0"約152cm(1.52m)41本トラウト・ショアルアー・フライマアジ・ニジマス・ヤマメ
5'6"約168cm(1.68m)73本エギング・イカメタル・オフショアルアーアオリイカ・マアジ・イカ
6'0"約183cm(1.83m)160本オフショアルアー・ジギング・バス青物・マアジ・ブラックバス
6'6"約198cm(1.98m)144本オフショアルアー・ショアルアー・バスマアジ・ブラックバス・アオリイカ
7'0"約213cm(2.13m)127本ショアルアー・エギング・オフショアルアーアオリイカ・ブラックバス・マアジ
7'6"約229cm(2.29m)103本ショアルアー・オフショアルアー・エギングクロダイ・メバル・マアジ
8'0"約244cm(2.44m)96本ショアルアー・オフショアルアー・エギングアオリイカ・シーバス・クロダイ
8'6"約259cm(2.59m)70本ショアルアー・エギング・ロックフィッシュアオリイカ・シーバス・イカ
9'0"約274cm(2.74m)53本ショアルアー・エギング・イカメタルシーバス・ヒラメ・アオリイカ
9'6"約290cm(2.90m)58本ショアルアー・ショアジギング・ロックフィッシュシーバス・ブリ・サワラ
10'0"約305cm(3.05m)41本ショアルアー・ショアジギング・鮎ブリ・サワラ・カンパチ
10'6"約320cm(3.20m)33本ショアルアー・ショアジギング・サーフシーバス・ブリ・サワラ
11'0"約335cm(3.35m)19本ショアルアー・サーフ・ショアジギングシーバス・ブリ・サワラ
12'0"約366cm(3.66m)4本ショアルアー・トラウト・フライニジマス・ヤマメ・サクラマス

本数=うちがタグ付けしているロッドのうち、ft表記で売られている竿をこの長さ帯(0.5ft刻み)で数えた製品数。「多い釣り」「対象魚」は各製品の役割タグの出現順で、推測ではありません。12ft帯は4本しかない=国内でこの長さはフライのスペイや投げ竿・磯竿が主戦場で、そちらはm表記のため本表には現れません。数字が薄い行はそのまま薄いものとして読んでください。

逆引き——◯mは何フィートか

表記フィート換算カタログ本数この長さに多い釣り
1.80m約5'11"88本船(タチウオ・イカ)
2.10m約6'11"51本船・へら
2.40m約7'10"77本船・ヒラメ
2.70m約8'10"73本船(コマセ真鯛ほか)・へら
3.00m約9'10"67本海上釣堀・船・へら
3.60m約11'10"71本へら・鯉
4.50m約14'9"78本へら・鯉・磯
5.00m約16'5"67本磯(上物・底物)
5.30m約17'5"70本磯(クロダイ・メジナ・イサキ)

m表記の竿をftに直すと、「8'10"」のようなカタログには存在しない半端な数字になります。これが「m表記の竿はft換算しても意味がない」理由です。ft側の刻みは6'6"・7'0"・7'6"と規則的なのに対し、m側は1.8/2.4/2.7と別の目盛りで刻まれている——同じ長さでも設計の目盛りが違うということです。2.7mが気になって来た方は、その帯の代表であるコマセ真鯛のロッドLTアジのロッドが実物になります。

釣法別のft率——きれいに二つに割れる

ft表記の側m表記の側
ほぼ100%オフショアルアー・バス・タイラバ・イカメタル・ティップラン・ライトゲーム・ロックフィッシュ・キャスティング(各100%)投げ・へら・鯉・海上釣堀・筏/かせ・のべ竿・磯上物/磯底物(各0%)
9割前後ジギング98%・エギング98%・トラウト96%・フライ94%磯・堤防1%・船2%
中間帯ショアルアー86%・ショアジギング70%鮎7%・渓流7%・ビッグゲーム11%
読み方海外由来のルアーの釣り=ft日本で育った釣り=m(尺の名残)

魚種別のft率——「その魚をルアーで狙うか」の指標

ft率魚種(母数)
100%シーバス(44) ・ サワラ(38) ・ ブラックバス(37) ・ 根魚(25)
85〜93%青物(67) ・ ニジマス(37) ・ カツオ(8) ・ アオリイカ(64) ・ マグロ(27)
65〜85%アカムツ(23) ・ イカ(44) ・ マゴチ(21) ・ キハダ(21) ・ ヒラマサ(26) ・ マアジ(67)
45〜65%メバル(53) ・ ブリ(71) ・ カサゴ(20) ・ カンパチ(63) ・ ケンサキ(30) ・ ヒラメ(45) ・ サクラマス(8)
25〜40%マダコ(16) ・ クロダイ(64) ・ タチウオ(39) ・ マダイ(84)
10〜25%ヤマメ(75) ・ イシダイ(32) ・ アユ(76) ・ イサキ(27) ・ シロギス(47)
0〜5%カワハギ(22) ・ クエ(30) ・ コイ(41) ・ カレイ(41) ・ メジナ(36) ・ ヘラブナ(36) ・ シマアジ(28) ・ フグ(14) ・ ヤリイカ(10) ・ アマダイ(10) ・ ワカサギ(9)

母数=その魚を対象魚タグに持つロッドの本数。この数字は魚の性質ではなく「その魚をルアーで狙う割合」を映しています。アカムツが83%なのは中深海のスロージギング竿が多いから、マアジが67%なのはアジング竿があるから。逆にアマダイ・ワカサギ・ヘラブナが0%なのは、その釣りにルアーロッドが存在しないからです。

同じ魚で単位が割れるとき——マダイ27%、クロダイ36%の中身

表の中で目を引くのは、中間の数字になっている魚です。これは「半分だけftで書かれている」のではなく、その魚に釣り方が2系統あることを意味します。

マダイのft率27%(84本中23本)は、タイラバ竿とSLJ竿がft、コマセ真鯛ひとつテンヤの竿がmだから。クロダイの36%(64本中23本)は、チニング(ルアー)がftで、ヘチ竿・筏竿・磯のチヌ竿がmだから。タチウオの28%は、テンヤ・ジギングがftで、天秤の船竿がm。

つまり中間の数字はノイズではなく、その魚の釣りの多様さそのものです。ロッドを探していて単位が揃わないと感じたら、それはあなたが2つの釣り方の間に立っているサインだと考えると分かりやすくなります。

スペック表がmでも諦めない——品番からftを読む

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    まず品番の数字列を拾う

    ダイワの「HEARTLAND LIBERALIST 763M+」なら「763」。先頭がフィート、続く1〜2桁がインチです。763=7フィート6インチ、末尾の3は継数(3ピース)。公式スペック表の全長は2.29mで、7×30.48+6×2.54=228.6cm=2.29m——一致します

  2. 2
    3桁と4桁を見分ける

    「610」は6フィート10インチ(1.93mではなく2.08m)。「6101」なら6'10"の1ピース。インチは11までしかないので、2桁目が2以上なら1桁インチ+継数、「10」や「11」なら2桁インチ、と読み分けます。迷ったら次のステップで検算してください。

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    全長mで検算する

    読み方が合っているかは、ft×30.48+インチ×2.54が公式スペックの全長と一致するかで確かめられます。ズレたらその数字は長さではありません(年式・自重・型番の通し番号のことがあります)。この検算はメーカーを問わず効きます。

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    頭の記号でタックルが分かる

    先頭の「S」=スピニング、「C」/「B」=ベイト(キャスティング)。末尾の「UL/L/ML/M/MH/H」がパワー。「C64UL」なら「ベイト・6'4"・ウルトラライト」=1本で竿の性格がほぼ読めます。

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    船竿の『TYPE64』に引っかからない

    ここだけは要注意。シマノの船竿にある「TYPE64 M190」の「64」は6'4"ではなく6:4調子で、続く「M190」の190は全長190cm(1.90m)です。6'4"=1.93mと3cmしか違わないので検算だけでは紛れます。品番にcm表記の数字(M190・165など)が同居していたら、それは日本式の番手(調子+長さ)——ft読みはしません。

メーカーで表記方針がまるで違う

同じft文化の竿でも、スペック表にftを書くかどうかはメーカーの方針次第でした。1,101本の内訳は次の通りです。

アブガルシアは73本中56本(77%)がスペック表からft表記。海外ブランド由来らしく「6'6"/198.1」のようにft・cm併記です。シマノは359本中139本(39%)で、ルアーロッドはft、船竿はmとページ単位で使い分けています。対してダイワは480本すべてが「全長(m)」表記がまかつも181本すべてがcm表記。日本向けカタログの様式に揃えているためで、バスロッドでも表記はmです。

だからスペック表の単位だけを見て「ft文化の竿」を数えると、大きく取りこぼします。実際、今回ft文化と判定した395本のうち、スペック表の表記だけで分かったのは19本だけ。176本は表記と品番の両方から、200本は品番からしか分かりませんでした。ダイワの150本・がまかつの47本——この197本は、品番を読まなければ全部m文化に見えてしまう竿です。

よくある質問

2.7mは何フィートですか?
約8フィート10インチ(8'10")です。2.7÷0.3048=8.86ftで、0.86ft×12=約10.3インチ。ただし2.7mと書かれている竿を8'10"のルアーロッドと同じものだと思わないでください。うちのカタログで全長2.7mの竿は73本ありますが、その中身は船竿・へら竿が中心で、コマセ真鯛のような胴調子の船竿がこの帯の代表です。ft側のカタログに8'10"という刻みはほとんど存在しません。
9フィートの竿はどんな釣りに使いますか?
9'0"=約2.74mです。うちのカタログのft表記竿では53本あり、シーバス(河川・港湾)とヒラメのサーフが中心で、エギングの遠投モデルもこの帯に入ります。もう少し長い9'6"(2.90m・58本)になるとショアジギングやサーフの比率が上がり、対象魚もブリ・サワラへ移ります。9ft前後は「岸から投げる竿」の中心帯と考えると外しません。
12フィートは何mですか?何の竿ですか?
12'0"=約3.66mです。ただしうちのカタログのft表記竿では4本しかありません。国内でこの長さになると、フライのスペイロッド、投げ竿、磯竿といった領域に入り、そのほとんどがm表記(3.6m・4.5m)で売られているためです。「12フィートの竿」を探している場合、実際の売り場ではft表記ではなく3.6m前後のm表記で探した方が見つかります
ダイワの竿はmなのに、なぜ品番はフィートなんですか?
ルアーロッドの設計と呼び名がft文化の中で育ったからです。開発も流通も「763」(7'6")という言い方で回っている一方、日本向けカタログのスペック表は国内の様式に合わせてm表記に統一されている——同じ竿の中で、呼び名はft・仕様書はmという二層構造になっています。だから品番を読めばft文化かどうかが分かります。
ftとm、どちらが正確なのですか?
同じ長さを別の目盛りで書いているだけで、精度の差はありません。ただし刻みの位置が違います。ft側は6'6"・7'0"・7'6"と6インチ(約15cm)刻みで並ぶのに対し、m側は1.8・2.1・2.4・2.7mと30cm刻みで並ぶ。だから換算すると必ず半端な数字になります。単位の詳しい成り立ちはロッドの長さ表記の話に書きました。
このロッドは「一式」の中の1スロットです

ロッド・道糸・テンビン…と組み合わせて初めて釣りになります。号数や適合は条件が自動で揃う一式ページでまとめて確認できます。

▶ 東京湾のマダイ(タイラバ)一式を見る(全候補から選ぶ)

ほかの一式: 東京湾(コマセ)

最終更新: 2026-08-02 / 釣りスレッド 編集部