🎣 釣りスレッド

🐟ロッドの長さ表記(フィート・メートル)で用途がわかる

ft=ルアー系・m=エサ/船系、その竿の“生まれ”を読む

同じ「ロッドの長さ」なのに、商品によって**7'0"(フィート)**と書かれていたり、**2.4m(メートル)**と書かれていたりします。これは単なる単位の違いではなく、その竿が“どの釣りの文化から生まれたか”を映しています。ざっくり言えば、**ft表記=ルアーの釣り**、**m表記=エサ・船の釣り**。表記を見るだけで、合わせるリールやラインまで見当がつきます。同じマダイでも、タイラバ竿はft、コマセ真鯛竿はmで書かれる——その理由と読み方を整理します。

ここだけ押さえる
  • ft(フィート)表記=ルアーロッド由来。バス・シーバス・エギング・タイラバ等
  • m(メートル)表記=日本の船竿・投げ竿・磯竿など。コマセ真鯛・ヒラメ等
  • 1ft=約30.5cm。7ft≒2.1m、6'6"≒約198cm
  • 「6'9"」は6.9ftではない=6フィート9インチ(1ft=12インチ)
  • ft竿はベイト/スピニング+PE+リーダー、m竿は号数(錘負荷)で語られがち
  • 表記=竿の“生まれ”。用途・合わせる道具の当たりをつける手がかりになる

長さの表記には2系統ある

釣りのロッドの長さには、大きく2つの書き方があります。ひとつはフィート(ft)+インチ(in)で、「7'0"」「6'9"」のように書きます。もうひとつはメートル(m)で、「2.4m」「3.6m」のように書きます。

この違いは、竿が生まれた釣りの文化の違いです。フィートはアメリカ発祥のルアーフィッシングで使われてきた単位で、バスロッドやシーバスロッド、エギングロッドなど“ルアーの竿”は今もft表記が主流。一方メートル(や日本古来の尺)は、船竿・投げ竿・磯竿・ヘラ竿など“日本の伝統的な釣り”の竿で使われます。だから表記を見れば、その竿がどちら側の釣りのものかがだいたい分かるわけです。

フィート早見(ft → cm/m と想定される釣り)

表記(ft)長さの目安よく使われる釣り
6'0"(6フィート)約183cm(1.83m)バス(ベイト)・ボートの取り回し重視
6'6"(6フィート6インチ)約198cm(1.98m)タイラバ・ライトゲーム・バス汎用
7'0"(7フィート)約213cm(2.13m)タイラバ標準・シーバス・エギング
8'0"(8フィート)約244cm(2.44m)シーバス・遠投系ルアー

1ft=30.48cm、1インチ=2.54cm。「6'6"」は6フィート6インチ=6×30.48+6×2.54=約198cmです。ルアーロッドはこのft・inで刻まれます。

ft表記の竿とm表記の竿、何が違う?

ft表記の竿(ルアー系)m表記の竿(エサ・船系)
生まれアメリカのルアーフィッシング日本の船釣り・投げ・磯(尺・m)
代表的な釣りバス/シーバス/エギング/タイラバコマセ真鯛/ヒラメ/胴突き/落とし込み
合わせるリールベイト/スピニング(ルアー機)両軸/電動(船用)が多い
ラインの語られ方PE+リーダー(号・lb)PE号数+テンビン・ビシ・コマセ
パワーの表し方L/ML/M/MH/H(硬さ)錘負荷『◯〜◯号』(オモリ号数)

よくある誤解——「6'9"」は6.9フィートではない

ft表記でいちばん多い勘違いが、「6'9"」を「6.9フィート」と読んでしまうことです。これは間違い。正しくは6フィート9インチで、1フィート=12インチだから、9インチは1フィートの4分の3にあたります。メートルのように小数で刻む表記ではありません。

換算すると、6'9"=6×30.48+9×2.54=約206cm(2.06m)。「6.9ft」と誤読すると6.9×30.48=約210cmになり、数センチずれます。数字が小さいので誤差も小さく見えますが、竿の長さ選びで「6'9"」と「7'0"」を混同すると、取り回しや操作感の想定がずれます。アポストロフィ(')がフィート、ダブルクォート(")がインチ、と覚えておけば迷いません。

なぜ単位が分かれたのか

ルアーフィッシングは20世紀のアメリカで発展し、道具もヤード・ポンド法(フィート・インチ・オンス)で設計・表記されてきました。日本にルアーの釣りが入ってきたとき、竿の長さもそのままフィート表記で輸入され、いまも“ルアーロッドはft”という文化が続いています。バス・シーバス・エギング・タイラバといった比較的新しいルアーの釣りが、そろってft表記なのはこのためです。

一方、日本の船釣り・投げ釣り・磯釣りは、尺貫法やメートル法の世界で育ちました。船竿や投げ竿がm表記なのはその名残で、オモリも『号』(1号=3.75g)で数えます。つまり単位は、その釣りが輸入もの(ルアー=ft)日本の伝統釣り(エサ・船=m)かを示す“出自のラベル”になっているのです。

同じマダイでも表記が割れる——タイラバはft、コマセはm

面白いのは、同じ魚(マダイ)を狙う竿でも、釣り方によって表記が割れることです。タイラバはルアーの釣りなので、専用ロッドは「6'9"」「7'0"」といったft表記。合わせるのもベイトリール+PE+リーダーという、ルアー一式の組み合わせです。

対してコマセ真鯛は、テンビンとビシ(コマセカゴ)を使う日本の伝統的な船釣り。竿は「2.4m」「2.7m」とm表記で、錘負荷も『40〜80号』のようにオモリ号数で語られます。合わせるのは電動リールや両軸リールです。

つまり、店頭やサイトでマダイロッドを見たとき、ft表記なら『これはタイラバ(ルアー)の竿だな』、m表記なら『コマセ(エサ・船)の竿だな』と、単位だけで釣りの系統が読み取れる。長さの数字を換算する前に、まず表記そのものが用途のヒントになっているわけです。

表記から用途を読む(3ステップ)

  1. 1
    まず単位を見る

    ft(')なのか、m なのかを最初に確認します。ftならルアーの釣り(バス・シーバス・エギング・タイラバ等)、mならエサ・船の釣り(コマセ・投げ・胴突き等)の竿、と当たりをつけられます。

  2. 2
    ftは『フィート+インチ』で読む

    「6'9"」は6フィート9インチ=約206cm。小数のフィートと混同しないこと。ざっくりは『7ftで約2.1m』を基準に、6ft台=やや短め、8ft=長め、と換算します。

  3. 3
    合わせる道具を想像する

    ft竿ならベイト/スピニング+PE+リーダー、m竿なら電動/両軸+テンビン・ビシ・号数オモリ、と周辺の道具まで芋づるで見当がつきます。竿単体でなく“一式”のイメージが湧けば、選び方を大きく外しません。

よくある質問

ft表記とm表記、どちらが優れているの?
優劣ではなく、釣りの文化の違いです。ルアーの釣り(バス・シーバス・エギング・タイラバ等)は海外由来でft、日本の船・投げ・磯の釣りはm(や尺)で表記される、という住み分けです。どちらも同じ『長さ』を表しているだけなので、換算(1ft=約30.5cm)さえ押さえれば、表記が違っても比較できます。
「7'0"」と「2.1m」は同じ竿?
長さとしてはほぼ同じです。7フィート=7×30.48=約213cmなので、約2.1mの竿ということになります。ただし表記がftかmかで、想定される釣りの系統が違うことが多い点は覚えておくと便利です。7'0"ならルアーロッド(タイラバ・シーバス等)、2.1mならライトな船竿、といった具合に、同じ長さでも“生まれ”が違うことがあります。
国産メーカーの竿でもft表記があるのはなぜ?
ルアーロッドは、国産メーカーの製品でも慣習としてft表記を使うのが一般的だからです。シマノやダイワのバスロッド・タイラバロッドも「6'9"」のようにft・inで書かれます。逆に、同じメーカーでもコマセ真鯛竿やヒラメ竿などの船竿はm表記。メーカーではなく“どの釣りのための竿か”で単位が決まると考えると分かりやすいです。
m表記の竿にある『◯号』って長さのこと?
いいえ、船竿の『◯号』は多くの場合錘負荷(背負えるオモリの重さ)を指します。たとえば『50〜80号』なら、50〜80号(1号=3.75gなので約188〜300g)のオモリに適した竿、という意味です。長さはあくまで『2.4m』などのm表記で別に書かれます。ft竿がL/ML/Mといった硬さ記号でパワーを表すのに対し、m表記の船竿はオモリ号数でパワーを語る、という違いです。号がグラムでいくつになるか、そもそも号が何を測っているかは釣りの「号」は何グラムかにまとめました。
このロッドは「一式」の中の1スロットです

ロッド・道糸・テンビン…と組み合わせて初めて釣りになります。号数や適合は条件が自動で揃う一式ページでまとめて確認できます。

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ほかの一式: 東京湾(コマセ)

最終更新: 2026-07-09 / 釣りスレッド 編集部