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🪣東京湾LTアジ入門(金沢八景・横浜・木更津沖)

ビシ40号・竿1.8m・手巻きで狙える、船釣り入門No.1

東京湾のLTアジ(ライトアジ)は、船釣りを始める人が最初に選ぶ定番です。ビシは40号と軽く、竿は1.8m前後で一日中手持ちできる。金沢八景・横浜・木更津の各港から出る乗合が周年運航し、水深20〜30mと浅いので、初めてでも半日で数十匹が珍しくありません。ただし堤防のサビキとは別物の釣り。イワシのミンチでにごりを作り、その中で赤タン+アオイソメを付けた短ハリスを漂わせて食わせます。同じ東京湾でも、走水の重いビシアジ(尺超えの金アジ)とは道具からして分けて考えるのがコツです。

ここだけ押さえる
  • イワシミンチのコマセでにごりを作り、赤タン+アオイソメの短ハリスを同調させる(サビキの疑似餌とは別物)
  • ビシ40号・竿1.8m先調子・小型両軸100〜200番の軽量スタイル。手巻き・手持ちで誘える
  • 舞台は水深20〜30mの金沢八景沖・横浜沖・木更津沖。周年(5〜6月が最多、初夏と秋が二大シーズン)
  • 道糸はPE1.5〜2号を100〜150m。ハリスはフロロ1.2〜2号・全長2m・2本針と短め
  • 針はムツ9〜11号、クッションはφ1〜1.5mm×10〜30cmと短く。柔らかいアジの口の口切れを防ぐ
  • 釣果の芯はタナ取り。コマセを振り、船長の指示ダナにビシを合わせて少し待つ

LTアジとは——東京湾の船釣り入門No.1

LTアジ(ライトアジ)は、昔ながらの重いビシアジを一回り軽くした、東京湾の看板的な乗合の釣りです。ビシは130号から40号へ、竿は手持ちできる1.8m前後へ、道糸もPE1.5〜2号と細くする。水深が20〜30mと浅い湾奥(金沢八景沖・横浜沖・木更津沖)だからこそ成立するスタイルで、重いビシを持ち上げ続ける負担がなく、女性やお子さん、体力に自信のない人にも取り組みやすいのが魅力です。

釣りの中身は、イワシのミンチを詰めたアンドンビシを振ってにごりの帯を作り、その中に赤タン(食紅で染めたイカの短冊)とアオイソメを付けた2本針の短ハリスを漂わせて食わせる、というもの。堤防のサビキが「アミエビのにごりに疑似餌を紛れ込ませる」釣りなのに対し、船のLTアジは「イワシミンチのにごりで寄せて、本物の付けエサを食わせる」釣りです。同じアジでも、仕掛けも誘いもまるで違います。

サビキ・LTアジ・ビシアジ——同じアジの3つの顔

項目サビキ(堤防)LTアジ(東京湾・船)ビシアジ(走水・相模湾)
舞台堤防・海釣り公園湾奥の乗合船・水深20〜30m走水沖の乗合船・水深60〜100m
コマセアミエビイワシミンチイワシミンチ
仕掛け完成サビキ(疑似餌6本)赤タン+アオイソメ・2本針天秤フカセ・長ハリス
ビシ/錘錘3〜8号アンドンビシ40号ビシ130号
竿・リール磯竿+小型スピニング1.8m+小型両軸100〜200番専用竿+中型電動
主なサイズ豆〜小アジ中アジ(20〜30cm)大アジ・金アジ(尺超え)

走水(相模湾側)のビシアジは、同じ東京湾口でも水深60〜100m・ビシ130号級の重い釣りで、脂の乗った尺超えの金アジが狙い。LTアジはその浅場・軽量版です。「金アジを狙う重い釣り」と「手軽に数を釣る軽い釣り」は、同じ東京湾でも道具を分けて考えます。走水の重いスタイルは走水・相模湾のビシアジ一式、堤防の手軽なサビキはアジのサビキ釣り・入門へ。

東京湾LTアジで揃える道具

道具LTアジの基準ひとこと
ロッドLTアジ専用1.8m前後・先調子・負荷30〜40号穂先で誘い、突っ込みをいなす。長すぎない竿が扱いやすい
リール小型両軸100〜200番(電動も可)浅場なので手巻きで十分。手返しとコマセのリズムを作りやすい
道糸(PE)1.5〜2号を100〜150m色分けでタナ取り。浅場ゆえ巻量は少なめでよい
片テンビンストレート・腕長20〜30cm(短め)手前マツリ防止。長すぎるとオマツリのもと
ビシアンドンビシ40号(プラ/30号も)イワシミンチを8分目に。詰めすぎるとにごりが出ない
クッションゴムφ1〜1.5mm×10〜30cm短く・細く。柔らかいアジの口の口切れとバラシを防ぐ
仕掛け(ハリス・針)フロロ1.2〜2号・全長2m・2本針ムツ9〜11号市販の完成仕掛けが手軽。ハリスは短いのが東京湾LTの特徴
付けエサ赤タン+アオイソメ赤タン=食紅で染めたイカ短冊。アオイソメを房掛けで匂いを足す

号数・寸法は船宿指定が最優先です。ビシ号数・コマセ(イワシミンチ)は多くが船で用意されるので、予約時に確認を。各スロットの適合品は号数つきで東京湾LTアジの一式ページに一覧表示。装備別の詳しい選び方コラムは順次公開します。

仕掛け図——道糸から針まで

東京湾LTアジの仕掛け図。竿・小型両軸リール・道糸PE1.5〜2号・片テンビン・アンドンビシ40号・クッションゴム・ハリス2m2本針・ムツ針9〜11号・赤タン+アオイソメ。
東京湾LTアジの標準的な仕掛け(コマセ=イワシミンチ)。図は模式で、号数・寸法は船宿指定を正とします。

一連の動作(投入からタナ取り・取り込みまで)

  1. 1
    ビシにイワシミンチを詰める

    8分目まで。ぎゅうぎゅうに詰めると水中で出ていかず、にごりが作れません。付けエサの赤タン+アオイソメは、船べりで先にセットしておくと手返しが速くなります。

  2. 2
    底まで落とし、指示ダナを確認

    水深20〜30m。ビシが着底したら糸ふけを取り、船長のアナウンス(「底から2m」など)でタナを確認します。色分けPEのマーカーが、この深さ合わせの基準になります。

  3. 3
    コマセを振ってにごりを作る

    竿を大きく2〜3回しゃくってイワシミンチを振り出し、にごりの帯を作ります。ここが誘いの本体。振ったら指示ダナでビシを止め、付けエサをにごりの中に入れます。

  4. 4
    少し待つ——アタリは竿先に

    付けエサがにごりの中で漂うと、竿先にブルッとアタリが出ます。ムツ針は向こう合わせで乗るので、慌てて大きく合わせないこと。1匹掛かっても数秒待つと2本針に追い食いします。

  5. 5
    一定の速さでゆっくり巻く

    アジの口は柔らかく、速巻きは口切れのもと。追い食いの重みを感じながら一定速で巻き上げ、抜き上げは仕掛けの上(幹糸)をつかみます。クッションゴムが突っ込みを吸収してくれます。

  6. 6
    手返しよく、にごりを絶やさない

    回遊が船下に居るあいだが勝負です。ビシを詰め直してすぐ落とす、の反復。潮でアジの浮き沈みが変わるので、指示ダナはこまめに聞き直します。釣れたアジは氷水のクーラーへ。

タナ取りが9割——指示ダナを正確に

LTアジで釣果を分けるのは、ほぼタナ取りです。船長がアナウンスする「底から2m」「もうハリス分上げて」を、色分けPEのマーカーで正確に合わせる。これがずれると、同じ船でも隣は釣れて自分だけ釣れない、が起こります。

コツは、ビシを振ってから付けエサがにごりの中に入るまでの「間」を作ること。振った直後は付けエサがにごりより上にあるので、少し落ち着かせてから止める。アタリがなければ半ヒロ(約75cm)ずつ上下に探り、アジの層を見つけます。潮が動くとアジは浮いたり沈んだりするので、一度決めたタナに固執せず、こまめに指示ダナを聞き直すのが数を伸ばす近道です。

ありがちな失敗と対策

失敗何が起きる対策
コマセを詰めすぎる水中で出ず、にごりが作れない8分目・柔らかめに。振って出る量を優先
速く巻き上げる口切れでバラす一定速でゆっくり。抜き上げは幹糸をつかむ
タナが合っていないアタリが出ない・隣だけ釣れる指示ダナを聞き直し、半ヒロずつ探る
ハリスを長く・太くする手前マツリ・食い渋り2m・2本針の完成仕掛けを素直に使う
クッションが長い・太いアタリがボケる・違和感で食わないφ1〜1.5mm×10〜30cmの短めに

迷ったら「軽く・短く・素直に」。LTアジは道具を盛るより、船宿指定の号数・寸法にそのまま合わせるのが結局いちばん釣れます。

持ち帰りと料理——数釣りのアジを食べ尽くす

アジは数が釣れる魚。だから「持ち帰ってどう食べるか」まで込みで楽しい釣りです。釣ったらすぐ氷入りのクーラーで冷やす氷締めが基本——鮮度も日持ちも段違いになります。中アジは3枚におろせば、一尾でなめろう・たたき(炙り)・づけ・干物と何通りにもなります。

なめろうは房総〜東京湾の郷土料理。細かく叩いた身に味噌と薬味(ネギ・生姜・大葉)を混ぜ、包丁でさらに叩く。青魚の旨みが濃く出て、酒にも飯にも合います。皮目をさっと炙ったたたきは香ばしさが乗り、脂の乗った個体ほど旨い。数が多ければ一夜干しにして冷凍しておけば、後日の朝食になります。

釣った東京湾アジの食卓。なめろう、づけ、干物の開き、薬味ネギ。
釣った東京湾アジの食卓——なめろう、づけ、干物の開き。一尾で何通りにも(写真=編集部)。

一尾を使い切る——アジの定番料理

料理ひとこと
刺身三枚におろして。氷締めが効いているうちに、まずはここから
なめろう味噌と薬味で叩く房総〜東京湾の郷土。酒の肴の王道
たたき(炙り)皮目を炙って香ばしく。脂の乗った個体に
づけ醤油ダレに漬けて。温かい飯にのせて漬け丼にも
一夜干し数が多い時の保存食。冷凍しておけば後日の朝食に

鮮度が命の青魚なので、船上での氷締めが料理のすべての土台。クーラーと氷は必携です。

皮目を炙ったアジのたたき盛り。
皮目を炙ったアジのたたき。香ばしさと脂(写真=編集部)。

よくある質問

堤防のサビキと何が違う?
場所も仕掛けも別物です。サビキは堤防で、アミエビのにごりに疑似餌の針を紛れ込ませる釣り。東京湾のLTアジは乗合船で、イワシミンチのコマセを振り、本物の赤タン+アオイソメを付けた2本針を同調させて食わせます。ビシは40号、竿は1.8mで手持ち。手軽な数釣りという点は共通ですが、船のほうが型もよく、数も安定します。
走水の金アジと同じ釣り?
エリアは近いですが別の釣りです。走水(相模湾側)のビシアジは水深60〜100m・ビシ130号級の重い釣りで、脂の乗った尺超えの金アジ(黄色みの強い居着きアジ)が狙い。東京湾奥のLTアジは水深20〜30m・ビシ40号の軽量版で、20〜30cmの中アジの数釣りが中心です。同じ東京湾でも、重い金アジ狙いと軽い数釣りは道具を分けて考えます。
電動リールは必要?
要りません。水深20〜30mと浅いので、小型両軸の手巻き(100〜200番)で十分です。むしろ手持ちで竿を操作するLTアジは、手巻きのほうがコマセワークのリズムを作りやすい面もあります。もちろんカウンター付きがあればタナ取りは楽になるので、余裕があれば便利、という位置づけです。
コマセはアミエビじゃないの?
東京湾のLTアジは、イワシのミンチ(通称「ミンチ」)を使う船が主流です。堤防サビキのアミエビとは別物で、脂の多いミンチが強いにごりと匂いを出してアジを寄せます。多くの船宿でコマセは支給または船で購入なので、基本は持ち込み不要です(念のため予約時に確認を)。
本命以外は何が釣れる?
中アジのほか、サバ・イシモチ(シログチ)・サッパなどが同じ仕掛けに掛かります。サバが回ると数は伸びますが、走り回って仕掛けを絡ませる常連でもあります。船宿の釣果情報で「アジ好調」が続いている日を選ぶのが、結局いちばん確実な釣果対策です。
道具は「一式」でまとめて揃います

ロッド・リール・道糸・テンビン/ビシ・クッション・仕掛け——この釣りに必要な装備は、号数や適合の条件が自動で揃う一式ページでまとめて確認できます。

▶ 東京湾LTアジ入門(金沢八景・横浜・木更津沖)の一式ページを見る(全候補から選ぶ)

最終更新: 2026-08-02 / 釣りスレッド 編集部