🐟タイラバリール(カウンター付)の選び方
カウンター付きベイト。番手=糸巻量はエリアの水深で決める
タイラバのリールはベイトが基本。細糸で大鯛とやり取りするので、滑らかで調整幅の広いドラグが要になります。いま主流は水深が数字で見えるカウンター付きで、ヒットしたレンジを次の一投で正確に再現できます。ここまでは全国どこでも共通。変わるのは番手=糸巻量です。浅〜中深場は150番、深場80m超やドテラで糸が斜めに出る海域は200〜300番、山陰・敦賀のように水深100m超をPE1号で500〜600m巻く海域は大容量の300番。ギア比は等速巻きがしやすいローギア(PG)が基本です。
- ベイトリールが基本。細糸で大鯛に効く、滑らかで幅広いドラグが必須
- カウンター(水深表示)付きが人気。ヒットレンジを数値で再現できる
- 番手は糸巻量で決まる。浅〜中深場は150番、深場80m超は200〜300番
- ギア比は等速巻きしやすいローギア(PG・約4.8〜5.8)が基本
- 一日巻き続けるならダブルハンドルが疲れにくい
- 番手の数字はメーカーで基準が違う。同じ150でも実糸巻量が別、号数×巻き量で見る
なぜベイト+カウンターなのか
タイラバのリールは、スピニングではなくベイトリールが基本です。仕掛けをまっすぐ落として一定速度で巻き上げるこの釣りは、ハンドルを回した分だけ素直に糸を巻き取れるベイトの構造と相性が良く、着底からの巻き出しもスムーズ。さらに、細いPEで不意の大鯛と渡り合うため、滑らかで調整幅の広いドラグが欠かせません。前アタリから乗せに持ち込む間、ドラグがスムーズに効くかどうかが、そのままキャッチ率に響きます。
そのうえで主流になっているのが、カウンター(水深カウンター)付きです。ラインの放出量から今の水深を数字で表示してくれるので、『何mでアタった』が正確に分かる。次の投入で同じレンジを通せるので、一度出たパターンを再現して釣り続けられます。
仕掛けの全体像
番手は『糸巻量』で決まる
リールの番手(サイズ)は、パワーの大小ではなく『行く海域のPE号数を、余裕をもって巻けるか』で決まります。仙台湾や東京湾の浅場のように水深30〜50mをPE0.8号で釣るなら、150番で十分。いまのカウンター機は150番でもPE0.8号が400m近く入ります。
ところが、相模湾や若狭・敦賀のように水深80〜120mをドテラで流す海域は、糸が船から斜めに出て放出量が増えるぶん、200番で巻き量に余裕を持たせます。さらに山陰・丹後のように水深100m超をPE1号で500〜600m巻く海域は、大容量の300番が前提。つまり番手は『号数 × 巻き量』でまず必要条件を満たし、その上で自重・操作性で絞る——この順番なら、どの海域でもサイズ選びを外しません。
番手 × 糸巻量 × 水深の早見
| 番手 | 糸巻量の目安 | 釣り方 | 代表エリア |
|---|---|---|---|
| 100〜150番 | PE0.8号を300〜400m | 浅〜中深場・軽ヘッドの標準 | 仙台湾・東京湾・錦江湾・天草・玄界灘 |
| 200番 | PE0.8〜1号を300m前後(太糸に余裕) | 深場ドテラ・大型・太糸 | 明石・相模湾・伊勢湾・若狭(富山湾) |
| 300番(大容量) | PE1号を500〜600m | 激流ディープ・二枚潮で大量放出 | 山陰(丹後)・敦賀・相模湾の最深部・豊後水道 |
番手は『行く海のPE号数 × 必要な巻き量』で決めます。いまのカウンター機は150番でもPE0.8号が400m近く入るので、浅〜中深場はこれで十分。深場80m超やドテラで斜めに大量放出する海域・大鯛狙いは200番、水深100m超をPE1号で500〜600m巻く山陰・敦賀は300番の大容量が要ります。加太のように電動を禁じて手巻きのカウンター機を指定する船宿もあるので、行く船宿の指定も確認を。数字はメーカーの番手表記で、同じ150でも実糸巻量は各社で違います(下記)。
ローギア(PG)とハイギア(HG)、どちらを選ぶ?
| ローギア(PG・約4.8〜5.8) | ハイギア(HG・約6.3〜7.4) | |
|---|---|---|
| 得意なこと | デッドスローの等速巻き・強い巻き上げ力 | 素早い回収・潮流変化の感知 |
| 等速の保ちやすさ | ハンドル1回転/秒を作りやすい=保ちやすい | 同回転で速く巻けるぶんブレやすい |
| 疲労・巻き重り | 重ヘッドでも軽い力で巻ける | 重ヘッド+速潮だと巻きが重い |
| 向く人 | 初心者・等速重視・深場の重ヘッド | 手返し重視・広く速く探りたい人 |
メーカーで違う番手・糸巻量の読み方
リールの番手は、竿の硬さと同じで、メーカーで数字の基準が違います。同じ『150番』でも中身(糸巻量・自重)が各社で異なるので、番手の数字だけで比べず、必ずカタログの『PE号数-巻ける長さ』で確認します。
ダイワ(紅牙IC)は、150番と200番が主軸。型番の数字が番手(150/200)、Pがローギア(例:150P=ギア比4.8、200P=5.3)、Lが左巻き、ICがカウンター内蔵の意味です。深場でさらに巻き量が欲しければ200番や上位のソルティガICへ上げます。
シマノ(炎月)は、カウンター機の番手を150番に統一しています(151=左巻き)。150番でPE0.8号-400m/1号-330mと大容量で、CT・プレミアムがカウンター内蔵。ローギアはPG(ギア比5.8)、ダブルハンドルはバルケッタ系に用意されます。水深100m超で大容量が要る時は、バルケッタやオシアコンクエストの300番クラスへ上げます。
どちらを選んでも、見るべきは番手の数字ではなく『そのリールにPE何号が何m入るか』。行くエリアの号数と巻き量が収まるかで決めれば、メーカーが違っても外しません。
ダイワとシマノ、番手・ギア比の対応
| ダイワ 紅牙IC | シマノ 炎月CT/プレミアム | |
|---|---|---|
| 標準番手 | 150番(深場は200番) | 150番(151=左巻き) |
| ローギア(PG) | 150P=ギア比4.8/200P=5.3 | PG=5.8 |
| ハイギア | 150=6.3/150H=7.1 | HG=7.3〜7.4 |
| カウンター | IC=カウンター内蔵 | CT・プレミアム=カウンター内蔵 |
| 深場の大容量 | 200番・ソルティガICへ | バルケッタ/オシアコンクエスト300番へ |
エリアでヘッド重量は40〜300g変わる(タイラバ全国13海域)
| エリア | 水深・流し方 | ヘッド重量 | 道糸PE | リーダー | 一式ページ |
|---|---|---|---|---|---|
| 東北・仙台湾 | 30〜50mを真下に・バーチカル基本 | TG40〜80g | 0.8号(0.6号も) | フロロ4号 | 見る |
| 東海・伊勢湾 | 浅場30〜50m〜外洋深場160m | TG30〜80g(のっこみ100〜120/外洋150g) | 0.8号(浅場0.6) | フロロ3号(外洋3.5〜4) | 見る |
| 🗼東京湾 | 20〜80m・浅場+ドテラ流し | TG60〜120g(鉛併用可) | 0.8号(深場1.0) | フロロ3〜4号 | 見る |
| 近畿・加太 | 35〜70m超・紀淡の激潮 | TG45〜150g | 0.8号(0.6〜1) | フロロ4〜5号 | 見る |
| 瀬戸内・明石 | 50〜70m・激流ドテラ/バーチカル | TG60〜120g・鉛80〜100g | 0.6号(大鯛0.8) | フロロ2〜2.5号(外海3) | 見る |
| 九州・錦江湾 | 30〜60m・内湾ドテラ | TG80〜120g | 0.8〜1.0号 | フロロ3〜4号 | 見る |
| 九州・天草 | 40〜80m(西岸ディープ140〜180m) | TG80〜200g | 1.0号(西岸0.6〜0.8) | フロロ4〜5号 | 見る |
| 九州・玄界灘 | 80〜100m弱・ディープドテラ | TG80〜240g | 0.8〜1.0号300m | フロロ4〜5号 | 見る |
| 相模湾 | 80〜120m・深場ドテラ | TG100〜250g | 0.8〜1.0号300m | フロロ3〜5号 | 見る |
| 四国・宇和海 | 80〜100m超・激流(香川側は浅場) | TG120〜250g(香川60g) | 1.0〜1.5号(香川0.6〜1) | フロロ4〜5号 | 見る |
| 九州・豊後水道 | 80〜130m超(別府湾内は浅場) | TG150〜250g(湾内80〜120) | 0.8〜1.0号300〜400m | フロロ4〜5号 | 見る |
| 北陸・若狭湾 | 敦賀90〜100m超(富山湾は浅め) | TG150〜300g(富山80〜100) | 0.8〜1.0号300m以上 | フロロ5号(富山3〜4) | 見る |
| 山陰・日本海 | 丹後ディープ・二枚潮 | TG150〜300g | 1.0号600m(0.8号300m〜) | フロロ5〜6号 | 見る |
ヘッドは仙台湾の40gから若狭・山陰の300gまで、エリアで約8倍も変わります。決めるのは水深と流し方——内湾の浅場を真下に落とすバーチカルなら軽く、外洋の深場を斜めに流すドテラなら重く。道糸PEも、軽い海域の0.6〜0.8号から深場の1号(山陰は600m巻く)まで太く長くなります。原則はどこでも共通で『底が取れる中でいちばん軽く』。行くエリアの水深と流し方を船宿に確認し、この幅の中で合わせれば大きく外しません。各エリアの竿・リールまで含めた組み合わせは、各行の一式ページで確認できます。 素材はTG(タングステン)と鉛の2択。表がTG表記中心なのは、深場・速潮では鉛が潮に吹け上がって底が取れず、小さく速く沈むTGが要るから(だから深場エリアほどTG)。逆に浅場や根が荒い場所は、安くロストを気にせず使える鉛でも十分。1個ずつ買うなら『浅場は鉛、深場はTG』で失敗しません。
タイラバは、真鯛のいる海ならほぼ全国どこでも成立する釣りです。東北の仙台湾から、太平洋岸(相模湾・東京湾・伊勢湾)、日本海側(若狭・山陰)、瀬戸内(明石)、四国(宇和海)、九州(玄界灘・豊後・天草・錦江湾)まで、船宿の数だけ釣り場があります。しかも組み立て——底まで落として等速で巻く——はどこも同じ。だから一度覚えれば、遠征先でもヘッドの重さとラインの号数を現地に合わせるだけで通用します。逆に言えば、この『ヘッドとラインをエリアに合わせる』一手間だけは、行く海ごとに必ず確認しておきたいポイントです。
リールを選ぶ順番(3ステップ)
- 1ベイト+カウンターを軸に選ぶ
まずはベイトリール、予算が許せばカウンター付きを。レンジの再現性が段違いで、上達も早くなります。細糸で大鯛に効く、ドラグの滑らかさも必ずチェックポイントに。
- 2番手を水深(糸巻量)で決める
浅〜中深場は150番、深場80m超やドテラ・大型は200番、山陰・敦賀の100m超は300番の大容量。カタログの『PE号数-巻ける長さ』で、行くエリアの号数と巻き量が収まるかを確認します。
- 3ギア比とハンドルを合わせる
等速のデッドスロー巻きを保ちやすいローギア(PG)が基本。回収の速さを取るならハイギア。一日巻き続けるなら、疲労を抑えるダブルハンドルが快適です。
浅場に大番手は邪魔、深場に小番手は糸が足りない
番手は大きいほど良いわけではありません。仙台湾や東京湾の浅場(30〜50m)に300番の大型を持ち込むと、重く巻き重りして一日中の等速巻きが疲れるうえ、軽い仕掛けの操作性も落ちます。浅場はむしろ150番の軽い機体が扱いやすく合理的です。
逆に、山陰・丹後や敦賀の深場(100m超)に150番を持って行くと、PE1号を500〜600m巻けず糸が足りません。二枚潮でラインを大量に送り込む場面で底が取れなくなり、釣りが成立しないこともある。『大は小を兼ねる』ではなく、行く海の水深と号数に番手を合わせる——大きすぎても小さすぎても裏目に出ます。
いま買えるタイラバリール
※ 一式ページと同じ条件でメーカーカタログと突合した適合品です(9/2時点)。同条件のシリーズが他に23件あります。全候補は一式ページ(東京湾)で比較できます。
よくある質問
- カウンター付きは必須ですか?
- 必須ではありませんが、強くおすすめします。『何mでアタったか』が数字で分かり、次の投入で同じレンジを正確に再現できます。手感覚だけのレンジ管理より釣りが安定し、上達も早い。とくにドテラでラインが斜めに出てレンジが分かりにくい相模湾・若狭・山陰のような深場では効果的です。予算が厳しければカウンター無しのベイトでも始められますが、一台目からカウンター付きにしておくと長く使えます。
- 番手は何番を選べばいい?
- 行くエリアの水深とPE号数で決まります。仙台湾・東京湾・錦江湾など浅〜中深場は150番(いまのカウンター機は150番でもPE0.8号が400m近く入ります)。相模湾・若狭・伊勢湾の深場や大型狙いは200番、山陰・丹後や敦賀のように水深100m超をPE1号で500〜600m巻く海域は300番の大容量が必要です。まずカタログの『PE号数-巻ける長さ』で、自分のエリアの号数が収まるかを確認してください。
- ローギアとハイギア、どちらが初心者向き?
- ローギア(パワーギア/PG)が初心者向きです。ハンドル1回転あたりの巻き取りが短いため、タイラバの生命線である等速のデッドスロー巻きを一定に保ちやすく、巻き上げ力も強い。ハイギアは回収が速く手返しに優れますが、同じハンドル回転で速く巻けてしまうぶん、慣れないうちは速度がブレやすくなります。まずはPGで等速の感覚を身につけるのがおすすめです。
- 同じ『150番』ならメーカーが違っても同じ大きさ?
- いいえ。番手の数字はメーカーごとの呼び方で、同じ150番でも糸巻量や自重は各社で違います。たとえばシマノ炎月の150番はPE0.8号が400m入りますが、ダイワは紅牙ICで150番と200番を分けています。だから番手の数字で他社と比べず、必ずカタログの『PE号数-巻ける長さ』を見て、自分のエリアの号数と巻き量が収まるかで選んでください。
- スピニングリールではダメですか?
- タイラバはベイトリールが基本です。まっすぐ落として一定速度で巻き上げるこの釣りは、ハンドルを回した分だけ素直に巻き取れるベイトの構造と相性が良く、着底からの巻き出しやレンジ管理がしやすいためです。スピニングでも釣り自体は可能ですが、カウンター付きベイトの再現性やドラグ性能を考えると、専用のベイトリールを選ぶのが結局は近道です。
ロッド・道糸・テンビン…と組み合わせて初めて釣りになります。号数や適合は条件が自動で揃う一式ページでまとめて確認できます。
▶ タイラバリール(カウンター付)の選び方の一式ページを見る(全候補から選ぶ)関連記事(タイラバマダイの選び方・釣り方)
電動リールコマセ真鯛の電動リールの選び方PE3号200m以上を巻ける小型電動が基準ロッドロッドタイラバロッドの選び方弾かない乗せ調子。背負うヘッド重量で硬さを選ぶタイラバタイラバタイラバの選び方(ヘッド重量・ネクタイ)エリアで40〜300g。底が取れる中でいちばん軽くラインラインタイラバのライン(PE・リーダー)の選び方PE0.8号が基準。深場・激流は1号、山陰は600mリールリールひとつテンヤのリール(スピニング)の選び方2500〜3000番ハイギアでフォールと手返しを両立リールリールLTマダイのリールの選び方手巻きカウンター付き150番で成立。電動でなくていい理由参考にした情報源
- タイラバのカウンター付きリールおすすめ(ジギングジャーニー)(番手100〜200番、ローギア約4.8〜5.3/ハイギア6.3〜7.1、カウンターで水深の再現性、150番は浅〜中水深・200番は深場向け、ダブルハンドルで疲労軽減。)
- シマノ 炎月CT(公式製品ページ・スペック手動DL)(炎月CTの公式スペック。番手150(151=左)、糸巻量PE0.8-400/1-330/1.5-200m、ギア比PG5.8/HG7.3、自重230g、カウンター内蔵。)
- ダイワ 紅牙IC 150(公式製品ページ)(紅牙IC 150番の公式スペック。P=ローギア(ギア比4.8)/無印6.3/H7.1、L=左巻き、IC=カウンター内蔵。)
- ダイワ 紅牙IC 200(公式製品ページ)(紅牙IC 200番の公式スペック。P=ローギア(ギア比5.3)/無印6.3。深場・大型で糸巻量に余裕を持たせる番手。)
- 丹後ディープタイラバのタックル(遊漁船シーマン)(丹後は水深70〜180m、PE1号を600m巻く(タナトル8)。ロングハンドル・大容量カウンター機での深場ドテラの実例。)
- 紀伊半島タイラバ術・友ヶ島(つりそく/三邦丸)(加太・友ヶ島は激潮で底取りを優先し手巻きカウンター機を使用(電動より手感度重視)。PE0.6〜1号・水深30〜130m。)
最終更新: 2026-07-31 / 釣りスレッド 編集部